嘘ツキナ、恋ヲスル
昂君とメールしながら、気が付いたらいつもの火曜の放課後が来てしまった。
教室にはいつもの5人。
「はづそろそろ返事しなよね〜?」
「う〜ん」
「何?葉月誰かに告られたの!?誰?なんで?」
私と陽菜の会話に大地が食い付く。
「もぉ!大地うるさい!ガールズトークに入ってくんなぁ。あんたには一番関係ない話だよ?」
「なんだょ〜。おれだって恋を知りたいお年頃なんだよ〜!な、葉月?」
話を振られて気が付いた。
「そぉいえば大地って今まで彼女いた事ないよね。」
鳴海も陽菜もいつも恋愛話をするし、りっ君も実は彼女いたりしたし。
「ん〜。だって彼女とかイマイチぴんと来ねぇもん。サッカーしてる方が楽しいだろ?」
すっとぼけた顔で大地が言う。
「うっわ!大地絶対一生独り身だね。陽菜サッカーバカやだ〜。」
陽菜がバカにした目で大地に絡む。
「うっせぇ。俺だって陽菜みたいなサッカーの良さが分かんねぇ女嫌だね。恋するなら同じサッカーバカがいい!」
大地も噛みつく。
「まぁまぁ二人共…」
りっ君が止めてくれなかたたらずっと続いてたよ。さすがお守り役!