嘘ツキナ、恋ヲスル



その日の夜中、昂君から電話がきた。


『もしもし葉月ちゃん?』


「あの、さっきはゴメンナサィ…!鳴海が変な事言って。」


「いや、びっくりしたけど平気だよ。鳴海のヤツ俺に葉月ちゃんを取られるからってヤキモチ焼いたんだろ。」


「え〜…、それはナイと思います。」



いや、そぉかもしれない…。からかえる都合のいいオモチャがいなくなるから悔しいのかもしれない。



そんな事自分で考えてると虚しくなるよ。


「葉月ちゃん…?聞いてる?」


しまった!自分の世界入ってブルーになってた?



「は…はい!聞いてます!えっと…何でしたっけ?」


「だからね、気を取り直して来週の火曜二人で遊ぼうよ…って♪」


二人…でも昂君の事ちゃんと知りたい!



「はい!楽しみにしてます♪」



デートの約束をしてしまった。


どんな話すればいい?

何して遊ぶの?


実は私、ちゃんとしたデート初めてなんだよね…。



陽菜に相談しなきゃ!




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