嘘ツキナ、恋ヲスル
男3人はサッカー部で、そのサッカー部がお休みの毎週火曜日は、自然と私と鳴海のクラスに集まって放課後おしゃべりをして帰るのがお決まり。
その日、私達は遅くまで話に夢中になりながらも、見回りの先生に追い出されて家に帰った。
当たり前の日常だった。
次の日の放課後、陽菜はギリギリまで私を合コンに連れて行こうと必死だったけど、今回ばかりは私の粘り勝ち。
しぶしぶクラスの友達と合コンへ出かけていった。
鳴海も大地もりっ君も部活だし…つまんないな…
「あ!」
教室から校庭を見下ろすと、サッカー部の練習が見えた。
そして一際キラキラ輝いてる彼…そう、昂君。
「あ〜今日もカッコイイ…♪」
「誰がカッコイイって?」
「きゃぁ!」
誰も居ないはずの教室で私以外の人の声が聞こえて本気で驚いた。