嘘ツキナ、恋ヲスル
教室で陽菜と雑誌を開いてはしゃいでた中学2年生の春。
「ねーねー何騒いでんの?俺らも混ぜてっ♪」
廊下から教室のドアに持たれかかってニコニコ…
「大地♪」
大地を陽菜が迎え入れる。
と、そこにはもう一人…
「鳴海も来いよ♪」
この頃から鳴海はクールなませ中学生だったな。
「…お前呼び出しくらってんだろ?先に済ませて来いよ。」
「やっべ…だりーなぁ…。葉月チャン、陽菜チャンごめんっ!」
大地はダッシュで教室を出て行った。
「わりぃな。アイツばかで。ぢゃ。」
ぶっきらぼうに鳴海が帰ろうとするから、陽菜が引き止めた。
「鳴海君!携番教えて〜♪大地のはもう知ってるからさぁ。」
「ん。」
携帯を開いて応じた鳴海に陽菜が質問責めする。
「鳴海君、あ、鳴海でいい?私達も陽菜と葉月でオッケー♪」
「あぁ。」
「彼女いるの?」
「いや。」
「ぢゃ〜、大地は?陸人君は?」
「いないんぢゃね?てか…」