嘘ツキナ、恋ヲスル
「「?」」
陽菜も私も鳴海に注目した。
「彼女なんていらねぇな。めんどくせぇ…なぁ、大地、陸人。」
「あ、あぁ…うん。」
陸人がゆっくりと教室に入ってきた。
「俺も興味ねぇなぁ。」
大地も呼び出しが終わったみたい。
「ん〜。楽しいと思うけどなぁ。」
陽菜は不服そうに反論する。
「楽しいけりゃいーぢゃん。毎日。」
「そ…か。ぢゃあ約束!私達はそんなめんどくさい事ないよ?友達♪恋愛なんて言葉のいらない仲間になろっ♪どう?」
―――――――
"仲間"
陽菜の発案だった。
いつのまにか私達5人に刻み込まれた言葉。
この時から、みんな少しずつ自分の気持ちに嘘を付き続けてたのかな?
ねぇ。
モウ嘘ハツキタクナイヨ?