嘘ツキナ、恋ヲスル
涙が込み上げてくる。
止まらない。
私が悪いんだ。
関係を壊したくないなんてこだわって、鳴海を好きな気持ちに気付くのが怖かった。
鳴海はいつもやさしかった。
クールで意地悪だけど、
優しかった。
さっきのキスも…。
……
ねぇ本当に今更?
遅いかな?
だってこんなに好きなのに?
だって、鳴海のキスはすごく優しかったんだよ。
鳴海の熱を私は忘れる事が出来ないよ。
ダメでもいい。
まだ私の気持ち伝えてない!
私は鳴海を追い掛けようと、勢いよく振り返った。
すると教室のドアの横には、しゃがみ込んでいる鳴海が…
「鳴…海?なん…で。」