残念プリンス ~残念すぎる王子様にライバル認定されました!?~
「なに?
席譲ってやったじゃん
あ、それとも一人じゃ食べれないから食べさしてほしいの?」

野次馬達から失笑が漏れ、男の額の青筋が増える

(そんなに怒ると血管切れるよ)

「違う!!」

「あっそ」

とめていた足を再び動かす

「ま、待て!!」

しつけぇ……

しかも呼び止める言葉が同じってポキャブラリィ少ねぇ

女に嫌われるコース確実だわコイツ

「やっぱ食わしてほしいの?」

「そんなわけないだろう!!」

「じゃあ何?」

テンション高ぇ、感動詞多い、正直言って面倒くせぇ……

いい加減飽きてきたので吐き捨てるように言う

「俺と決闘しろ」

意味がわからずに目をパチクリ

ケットウ……血統…ん?

ああ……決闘ね……

「おい、受けるのか受けないのかハッキリ言え」

ヤベぇ、コイツめんどい

頭おかしい

つうかなんでんな古風なことさせられなきゃなんないんだよ

挑発したオレも悪いのかもしれないけども

オレは一つため息をついた

「……いいよ、受ける」

駄々っ子面倒くせぇ……

「ああ、でもオレ興味ないから
全くないから
決闘なんていう古い習慣申し込むような変人じゃないから
段取りとかはそっちで勝手にすすめといて」

「……わかった」

まだ何か言いたげだったが男はしぶしぶ承諾

んじゃ、晩ごはんとしますか

 

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