憑代の柩
「不自然でない程度に彼女に接触するようにして。
それから」
またそこで言葉が止まってしまう。
自分が自分を尋問するのなら、もう既に死ぬ程怪しいと思っているところだ。
言葉を選びながら言った。
「報酬を受け取ったんだ。
その代わりに死体を始末した」
「報酬?
ああ、ただで死体を始末してやるのも変だからですか?」
いや、逆だ、と思う。
あの時点まで自分は迷っていた。
死体を片付けてやるかどうか。
それから」
またそこで言葉が止まってしまう。
自分が自分を尋問するのなら、もう既に死ぬ程怪しいと思っているところだ。
言葉を選びながら言った。
「報酬を受け取ったんだ。
その代わりに死体を始末した」
「報酬?
ああ、ただで死体を始末してやるのも変だからですか?」
いや、逆だ、と思う。
あの時点まで自分は迷っていた。
死体を片付けてやるかどうか。