憑代の柩
「あんたこそ、防弾チョッキでもなんでも着てなさいよっ」
と言う彼女に、

「いやあ、コルセットとかも結構頑丈ですよ。

 爆風でも、結構いけます。
 距離によっては」

「あんたね」

「ほんとですよ。
 意外と大丈夫なんです」
と笑ってみせる。

 遠くに本田が立っていて、こちらに向かい、頭を丁寧に下げてきた。





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