嘘の恋愛進行中【完】
ギィー
想像以上に古びている
屋上の扉を開けて
私は屋上に入る
見渡す限り、望月慧の姿はなし
でもこういう時は給水塔の上にいるのが鉄板だよね?
私は給水塔に上がるため
ハシゴに足をかけ登り始めた
あっ…居た…
視界に入ってきたのは
地面で寝転がって寝ている人物
赤毛交じりの茶髪
筋の通った鼻
薄い唇
長い睫毛
非の打ち所がない顔つきだ
どうしようかな?
ここは一発ドジ踏んじゃおっか!