嘘の恋愛進行中【完】
あ…でも、パーカー着てたら泳げないじゃん
「慧くん?パーカーありがと。
でも、パーカー着てたら泳げない」
「あっ…そういえばそうだな笑
入るときはいいけど、上がるときは絶対に着ろよ」
なんで?
と聞き返したかったけど
めんどうだったから止めた
「亜樹は泳げる?」
壁沿いのところに、場所取りをしながら望月慧に聞かれた
ゔっ…
スポーツ全般得意なのに
唯一水泳だけが出来ない私
だからいつもプールの授業は、いろいろと理由をつけて休んでいた
「その反応だと泳げないか」
図星を突かれ
なぜか泳げない自分を責めたくなる
「うっ、浮き輪があったら泳げるもん」
「はははっ!浮き輪があったらね
じゃあ、プールに入る時は、俺と一緒な」
えっ⁉︎
「真結がいるもん」
「亜樹の友達?関とのいい感じだぜ?」
親指を立てて
真結と西河関のほうに向ける
ホントだ…