嘘の恋愛進行中【完】
帰る準備をして
いざ教室を出ようとした瞬間
「キャー///」
「慧くん!こっち向いてー」
「これ食べてー」
教室の前を望月慧とその男に仕える召使いが前を通り過ぎた
教室から一歩足を踏み出していた私は
その大軍に巻き込まれてしまい
「いっ…」
尻餅をついてしまった
「大丈夫?亜樹?」
すぐに駆け寄ってくれる真結
それに比べて、私にぶつかったことすら気がついていない女子
「大丈夫?」
と思いきや
真結以外の声が聞こえた
女子にしては低い声の持ち主