嘘の恋愛進行中【完】
「はぁ〜…
いつの間にあんなに仲良くなったんだ?あいつら」
ため息をつきながら
シートの上に座る望月慧
真結はいいよね?
すぐに好きな人見つけれて
この前までは、望月慧一色だったのに
私も真結を見習いたい
あれだけ人を好きになれる真結が羨ましい
「亜樹?ほら」
望月慧は私にジュースを渡してくれた
「ありがと」
もらったジュースを飲む
「亜樹はさ、さっきみたいなの
羨ましいって思ったことある?」
ぶっ!
えっ⁉︎
何いきなり
思わずジュース吹き出しそうになったじゃんか‼︎
「私は…私たちは自分たちのペースでやっていけばいいと思うよ?」
男にとってはそれが嫌なのかもしれないけど
「俺はさ、もっと亜樹と近づきたい」
ズンっ
と一気に距離を縮めてくる