嘘の恋愛進行中【完】
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「お待たせー!」
駅前に着いた
真結は辺りを見回して
望月慧と西河関を見つけたらしく
大きく手を振った
「ゴメンね。亜樹の着付けに手間取っちゃって」
ジャーン!
と自信有り気に私を見せびらかす真結
「おー!亜樹ちゃん、凄く可愛い」
と褒めてくれる西河関
「ありがと」
望月慧は
「…」
終始無言
「慧も何か言ったら?」
無理やり言わせようとする西河関だったけど
「やっぱり、似合ってないよね…」
少しガッカリしたように言ってみると
「今からは別行動な!」
ギュッと私の手を握って
真結と西河関から離れ出した
「ちょっ…慧くん!」
ギュッ