嘘の恋愛進行中【完】
本当の気持ち
私が望月慧を落とそうとしていたこと
本人に言ったほうがいいのかな?
言ったほうがいいよね?
でも…
その話を聞いて
私のこと、嫌いになったり
しないかな?
「亜樹」
フイに名前を呼ばれる
「ん?」
「俺はこの先、亜樹以外を好きになるなんてあり得ないから」
ギュッと手を握られる
「うん」
このまま言えるかな
「慧くん?
私の話を聞いても、嫌いにならないでね」
「なるわけないだろ?」
望月慧は笑顔でそう答えてくれた