嘘の恋愛進行中【完】
「何をしている!」
どこからか声が聞こえた
「ちっ…」
男は舌打ちをして、何処かに行ってしまった
「大丈夫⁈」
後から来た男の人は
私の手足を縛っている縄を解いてくれる
怖かった…
恐怖心からやっと解放されたおかげで
「えっ…⁉︎
ちょっと…なんでないてるの⁉︎」
思わず涙が溢れた
「ゴメン…なさい」
必死に謝る
「少しの間なら、俺の胸を貸したげる」
何故だか上から目線で言われたが
今はそんなの関係ない
プツンと何かが切れたかのように
私は声を殺して泣いた