嘘の恋愛進行中【完】
いつもの帰り道
公園が見えてくる
日が落ちかけているから、人っ子一人いない
「ちょっと、公園寄ろ?」
どうにかしたいこの感覚
ベンチに座る
「ねぇ…」
声が震える
「どうした?」
チュッ
私は望月慧の首に腕を回して
唇にキスをした
私からの初めてのキス
望月慧は目を大きく開けて
驚いている
「やべぇ…///」
顔を赤くする望月慧
その瞬間
「きゃっ!」
足元が掬われて
望月慧に抱きかかえられる
そのまま
公園内のドーム型の遊具の中に
「あそこじゃ、触れねーよ」