またここで
他人な2人
学校が16:10に終わり、友達への挨拶もそこそこに教室から飛び出す。
そして一目散に目指すのはお花屋さん。
私のバイト先。
昔から花が大好きだった私は、高校に上がったと同時に念願のお花屋さんでバイトを始めた。
学校の最寄り駅から2駅先のとても小さなお花屋さんだけど、私は雰囲気がとても気に入っている。
「こんにちはー!」
そして、バイト先に走って入り、元気よく挨拶するのはここの店主の菜摘さん。
「お疲れ様、麗菜ちゃん。今日もよろしくね?」
「はい!」
菜摘さんは雰囲気が柔らかくて話しやすい。
お店の雰囲気そのままな人だ。
「あ、はいこれ。今日の分。」
「わー!ありがとうございます!」
そして来た時に必ずする最初のお仕事を渡される。
それは、店にお花を飾ること。
毎日オススメの花として店頭に飾るものだ。
それは毎日花の種類も私が考えている。
菜摘さんが午前中は忙しいので、お店は基本16:00頃から開くので私が今飾っても全然遅い時間でもない。
そして花を飾ってある人を待つ。
それが、私、楠木麗菜の1日である。