Hell・God
―――ノアの方舟。
神であるエホバは、人間が次第に堕落し始めたのを怒り、大洪水を起こして一度全滅させようと考えていた。
しかし、とても真面目に働いているノアの一家だけは助けてあげようと思い、そのことをそっと知らせる。
その際に神は、方舟を造りあらゆる動物を一つがいずつ乗せるようにと伝えると、ノアはエホバの言う通り方舟を造って、動物たちを乗せ洪水が起きるのを待った。
やがて大雨が降り続き、
世界が大洪水によって水没し、全ての生き物は地上から姿を消した。
その後、方舟は40日間漂流していたが、水が引く様子がない。
ノアは、まず始めにカラスを放してみたが、そのカラスは戻って来ることはなく、何の手掛りもつかめなかった。
次に、鳩を放してみたが、羽を休める場所が無かった鳩は、しばらくすると戻ってきた。
しかし7日後、
諦めずにもう一度鳩を放してみたら、オリーブの枝をくわえて戻ってくる。「やっと、水が引き始めたようだ」
ノアはさらに七日待ってまた鳩を放ってみたけど、安らげる大地を見つけた鳩は、もう戻って来ることはなかった。
そしてノアは方舟を漕ぎ、水面に突き出た山の頂き(アララト山)を見つけることが出来た――――