Hell・God
ブラッドの能力
テ「――ここまでが、俺の知っている範囲だ。」
ブ「そんなことがあったのか…15世紀末ってすげー昔だな」
ヨ「あはは…そんなことあったかなぁ」
くぅ「神って言葉、また出てきたッス…」ボソッ
テ「なんか言ったか?」
くぅ「いや、なんでもないッス」
僕は小さくかぶりを振る。
ヨ「ぼくの過去を教えてあげたんだからブラッドも教えてよ!」
ブ「やだよ、恥ずかしい」
ブ「ティナの過去なら教えてやるよ」
テ「なぜ知ってる!?」
ブ「だからー、俺は人の過去とか気持ちとか読み取るの得意なんだってば」
ティナは驚きを隠せない様子で、目を丸くしている。
ヨシュアはやれやれ、といったように苦笑いをした。
ブ「くぅも聞きたいだろ?」
くぅ「ッス!」
ブ「よし、じゃあ話してやる!」
ブ「間違ってるかもしれん、がな」
ブラッドは無邪気に笑った。