Hell・God
「ん…」


風に、臭いがある。

(あれ…ここは…?)

曖昧な意識の中、ゆっくりと目を開けた。
そこにいたのは――

「うわぁぁぁぁ!?」


「うわぁぁぁー」


「だだだ誰ッスか!?」


「ぼくはヨシュア・ワグナー。みんなからヨシュアって言われてる。」

ヨシュア・ワグナー…ヨーロッパの方の出身だろうか。でも、そんな外人が、それも8才くらいの少年がなぜここに?それよりここは?


「きみの名前は?」


「分からないッス…」


ヨシュアは少し驚いた様子だったが、すぐに無邪気な笑顔に戻った。


「あぁ、記憶喪失だね。死んだショックで記憶無くなっちゃったのかな?よし、ぼくの寮に来る?そうか、そんなに来たいなら招待してあげるよ」


(えっ、僕何も言ってない…)


というわけで、強制的にヨシュアくんの寮にお邪魔することになりました。(汗)

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