Hell・God
記憶
ブ「そういや、こいつの名前どうする?呼ぶとき大変じゃね?」


ノ「『童貞』でいいんじゃないですか」


童貞「酷い!?ノア、それ酷いッスよ!?」


阿「ヘタレっぽいから、『ヘタレ』はどうだ?」


ヘタレ「それも酷い!?」


ヨシュアがはは、と苦笑いをする。

正直どのあだ名もショックだが――それを紛らわすようにスープを飲み干した。

(あれ、美味しい…)

空になったスープの椀を端に退け、目の前にあった玄米らしき物を口にした。

(…美味しい)


ヨ「そうだ!今の見て思い付いたんだけど、よく食うから、『くぅ』はどうかな?」


ノ「別に悪くないと思いますけど…」


テ「ふざけてるのか?捻りがない、やっぱ『新人』で」


ヨ「てめぇ誰に口利いてる?」ニコッ


テ「スミマセンでした」


なぜヨシュアはティナに厳しいのかは置いといて――

少なくとも『童貞』や『ヘタレ』なんかよりずっとマシだ。


ブ「んで、どうだ?『くぅ』でいいか?」


くぅ「…いい名前ッス!改めてよろしくッス!」


阿「よし!じゃあくぅ、今日からオイラたちの仲間だ、よろしくな!」


         ―仲間

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