いつの間にか世界の敵になっていました【完結】


二人が被害を被らないよう城の周りに張ってある防御シールドの硬化を急がなくてはならない。


今はまだ攻撃が緩い。
ただ、いつ激しくなるか分からないそれに備えておくのに早すぎるということはない。


一人黙々と作業を進める。




「ようザット」

「今は忙しい。後にしてくれ」





何て空気の読めない奴だ……

今の俺の状況を見て話しかける奴は何者だろうか。


手元から目を離さず、話し掛けてきた男の存在を無視する。




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