いつの間にか世界の敵になっていました【完結】


小さい子供に話すようにゆっくりと。


そして眉を寄せて苦しそうに。



温度の感じられない言葉を紡ぐ拓斗の言葉をおうむ返しするだけの私は、やはり馬鹿なのだろう。




「優希……」


「ん?」


「…………ごめん」



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