いつの間にか世界の敵になっていました【完結】


いつもお調子者で、例え自分が悪くても謝らなかった拓斗


それが今ではとても弱々しく、消えそうな声で謝罪の言葉を口にした。



一粒の涙とともに。





「拓斗、泣くな~」



拓斗が泣いているのを見るのは、実は初めてではない。


きっかけは忘れたけど、たしか幼稚園の頃

一度だけ大泣きした拓斗に先生はお手上げで、私が拓斗に付き添っていたはずだ。


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