いつの間にか世界の敵になっていました【完結】


「優希……バイバイ」


「……?またね」


「…………っ」




私と拓斗の別れの挨拶は''またね''

だって、家が近いからすぐ会うから。



言い慣れたはずの私達の言葉は、拓斗の顔を大きく歪めた。


その顔に違和感を感じながらも、私の意識は薄れていった。



あんな顔するくらいなら、泣いてくれた方がマシだ。


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