俺様上司と身代わり恋愛!?
告白したら、ふたつあるうちのどちらかの返事をされるハズなのに、あまりに課長がだんまりを決め込んでいるから、催促すると。
課長は、それには答えずに「人生初?」と、驚いたような声で言ったあと、「ああ、そうか」と自分で答えを見つける。
「おまえ、ダメな男にモテるんだったもんな」
……そうだとしても。
告白の返事を差し置いて今する話でもないのに、という思いを込めて、きつい眼差しで課長を見上げた。
……途端。
「やっと、こっち見た」という声が聞こえ……唇を塞がれる。
微笑んだ唇で触れるだけのキスをした課長は、驚いて声も出ない私をじっと見つめ「俺も好きだ」と言った。