素直になろう
「……なにこれ、アニメ?」

「いや、アニメって言うかさ。ゲーム?
えっと… 恋愛シュミレーションゲーム …です」


最後の方は消えかかりながらも、なんとか私は説明した。



「……なにそれ」

「いや、何ってだから、恋愛シュミレーションゲー…」

「ふざけんなよ!!」


あー… やっぱりそうだよね。大声で怒鳴られても仕方ないです。ほんと…

ああ、こんな女、嫌かな。やっぱり付き合うのやめようとか、言う?それともさらに怒られる?
私はただ、俯くしかなかった。




「…はあ、よかった」


ーえ?
桜田の反応を見るしかなかった私に聞こえたのは、桜田のほっとした声で。
思わず顔を上げた。
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