素直になろう
一瞬前とは打って変わり、いきいきと話しだした桜田に、私は固まった。

あ、どうしよう。
彼氏いると思ってるんだよね。
まずいな、この展開。


「おい!!何ボーッとしてるんだよ。
相田陵介を切らないで俺とも付き合う気か?んなこと許すわけないだろ」


あー…
よし、もう言おう。
だってそれしか道はないし。
て言うか "相田陵介"って連呼しないでください。



「あ…あのね、落ち着いて聞いてよね。
今から見せるから」

「これ。この人なの。いや、人って言うか人じゃないって言うか…さ」


そう言って私は、桜田に私の携帯のある画面を見せる。
< 9 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop