恋することを知った恋

少しずつだけど、あたしの意識は変わり始めてる。

悪く変わらないといいけど。

あたしは窓の外を眺めたまま、自分の耳のピアスに触れた。

まるで、このピアスがあたしと黒瀬先輩を近づけてくれたみたいで。

単純でバカみたいだけど、あたしは少し嬉しくなって笑った。


「またラーメンかよ!今日は牛丼にしよーぜ」


聞き覚えのある声が、聞こえてきた。
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