恋することを知った恋

どうやらラッピング担当の店員さんを呼んだらしい。

「はーい」

そう言ってラッピング担当の店員さんは、さっきの男の人が買うネックレスを丁寧に扱い、慣れた手つきでラッピングし始めた。

「また他のピアスもぜひ見にいらしてくださいね」

お金を払ったあたしに、店員さんは袋を渡した。

「はい、また来ます」

あたしは店員さんの目を見て笑って、その袋を受け取った。

「ありがとうございました」

店員さんも笑って、あたしを見送った。
< 13 / 400 >

この作品をシェア

pagetop