恋することを知った恋
なんだか、照れくさいけど。
あたしと麻奈美が出会ったあの日。
あのときはあたしが麻奈美を守った気でいたけど、もしかしたらあたしはずっと、麻奈美に守られていたのかもしれない。
これからも麻奈美には守ってもらうことがあるのかもしれない。
迷惑をかけることもあるのかもしれないけど。
でもそこは、笑って許してもらおうっと。
キンコーン…
いつも通り朝のHRの時間を知らせるチャイムが鳴り響いて、あたしたちは席に着いた。