恋することを知った恋

あたしの彼氏の颯斗は、本っ当にかっこいい。

気取りすぎないシンプルなファッションが本当に似合っていて、スタイルもいいからどんな洋服も着こなすの。

街角でモデルにスカウトされたらどうしようなんて思うほど。

颯斗はあたしの。

ほかの女が近寄ってくるような広がりはいらない。


ほかの女…。


――あたしはその日、いつものように颯斗とデートの約束をしていた。

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