恋することを知った恋

どんなにズタボロに言われても、大丈夫。

あたしが守るのは、黒瀬先輩を好きだって気持ちだけ。

どんなに苦しくても、想い続けるって覚悟だけ。

あたしが望んで黒瀬先輩に恋したんだから。

その想いは曲げない、潔く貫き通すって決めた。

「何か頼む?なんでも好きなの頼んでいいよ」

鈴乃さんは笑顔で、あたしにメニューを渡した。

ちゃんとあたしのほうから見やすいように、向きをきちんと揃えて。
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