恋することを知った恋

確かに、ボーッとしすぎた。

ボーッとしていたというより、何かを考えていたのかもしれないけど。

自分でも、よくわからない。

あたしは座ったまま大きく伸びをして、おまけに深呼吸もした。

麻奈美は少しだけ心配そうな表情であたしを見ていて、あたしもつられるように麻奈美を見つめた。

話そうか。

麻奈美にはあたしの過去の恋愛事情を話しているし、あたしがあれから恋愛していないことも知っている。

だからきっと、わかってくれるとは思うけど。
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