君の香りは何処か懐かしい香り
桜の木の下で
春は別れと出会いの季節。
私、神崎 優希は親の仕事で田舎から都会の東京に引っ越してきた。
もちろん誰も知り合いもおらず‥‥
そして今日は入学式。
とぼとぼと歩いていると桜の木が満開に咲いていた。
「うわ〜綺麗だ〜!」
思わず声を出してしまうくらいに綺麗に咲いていた。
「うわー!すげー満開だー!!」
隣をふと向くと知らない男の人が、そう呟いた。
そして、こっちをニコッと笑いながら。
「君、神楽坂高校だよね?制服がそうだから」
「あ、はい。そうです」
先輩かな?確かに同じ制服を着ている。
「そっかー!」
‥‥‥。
しばらく沈黙が続く。
「えっとー、遅刻しちゃうから行こっか」
「あ、はい。そうですよね!」
と、後ろを振り返り歩きだそうとすると
すぐそこから自転車が走っていた。
「危ない!!」
さっきの男の人が私の腕を引っ張り、その男の人に抱きしめられた。
凄い良いにおいがする。
何処か懐かしいにおいが。
「危なかったー」
「あっ!すみません!ありがとうございました!」
「もっ!しっかりしてよねー!」
「あ、はい」
「よしっ!行こう!」
と言い、私の手を引っ張る。
「あ、あの!」
「ん?」
その人は頭の上にハテナマークを浮かべている。
「手‥‥」
「あ、ごめん!」
その人は、焦りながら手を離してくれた
その人は決心したように、
「君の名前聞いてもいい?」
と聞いてきた。助けてくれた人だからと思い、
「神崎優希です‥」
「おー!俺は、木ノ崎ひかり!」
「今度、助けてくれたお礼しますので!必ず!」
「えー!いいのに〜!」
「あの、何年生ですか?」
「2年だよー!」
「了解です!」
「あはは!」
木ノ崎先輩は、なぜか笑っている。
ちょっと失礼だな〜とは、思ったけど悪い人じゃなさそうだなって思った。
「これからは木ノ崎先輩って呼びますね」
「ん〜?じゃあ俺は優希ちゃん?」
「ちゃん付けは嫌いなので優希でいいですよ」
「オッケー!で、遅刻するよ?」
木ノ崎先輩は急に真顔になり私の手を引っ張って走りだした。
私、神崎 優希は親の仕事で田舎から都会の東京に引っ越してきた。
もちろん誰も知り合いもおらず‥‥
そして今日は入学式。
とぼとぼと歩いていると桜の木が満開に咲いていた。
「うわ〜綺麗だ〜!」
思わず声を出してしまうくらいに綺麗に咲いていた。
「うわー!すげー満開だー!!」
隣をふと向くと知らない男の人が、そう呟いた。
そして、こっちをニコッと笑いながら。
「君、神楽坂高校だよね?制服がそうだから」
「あ、はい。そうです」
先輩かな?確かに同じ制服を着ている。
「そっかー!」
‥‥‥。
しばらく沈黙が続く。
「えっとー、遅刻しちゃうから行こっか」
「あ、はい。そうですよね!」
と、後ろを振り返り歩きだそうとすると
すぐそこから自転車が走っていた。
「危ない!!」
さっきの男の人が私の腕を引っ張り、その男の人に抱きしめられた。
凄い良いにおいがする。
何処か懐かしいにおいが。
「危なかったー」
「あっ!すみません!ありがとうございました!」
「もっ!しっかりしてよねー!」
「あ、はい」
「よしっ!行こう!」
と言い、私の手を引っ張る。
「あ、あの!」
「ん?」
その人は頭の上にハテナマークを浮かべている。
「手‥‥」
「あ、ごめん!」
その人は、焦りながら手を離してくれた
その人は決心したように、
「君の名前聞いてもいい?」
と聞いてきた。助けてくれた人だからと思い、
「神崎優希です‥」
「おー!俺は、木ノ崎ひかり!」
「今度、助けてくれたお礼しますので!必ず!」
「えー!いいのに〜!」
「あの、何年生ですか?」
「2年だよー!」
「了解です!」
「あはは!」
木ノ崎先輩は、なぜか笑っている。
ちょっと失礼だな〜とは、思ったけど悪い人じゃなさそうだなって思った。
「これからは木ノ崎先輩って呼びますね」
「ん〜?じゃあ俺は優希ちゃん?」
「ちゃん付けは嫌いなので優希でいいですよ」
「オッケー!で、遅刻するよ?」
木ノ崎先輩は急に真顔になり私の手を引っ張って走りだした。