君の香りは何処か懐かしい香り
「はぁはぁはぁ〜」

久しぶりにこんなに走った気がする。

「ごめんね〜。でもギリギリ間に合ったよ!」

木ノ崎先輩は、爽やかな笑顔でそう言ってくる。

不覚にもキュンとしてしまう。

「優希は入学生だからあっちだね!」

「さっきは本当にありがとうございました!」

「いーよ!そんなの!じゃっ、また後でねっ!」

木ノ崎先輩は手をヒラヒラ振りながら歩いていった。



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