貴公子VS御曹司✳︎彼女の心を掴むのは

✳︎Steppe3✳︎

美咲 sid

また、いつもの朝だ。廊下を早歩きで遠藤と歩く。



「遠藤、今日の予定を。」

「はい、今日は取引が延期になりましたので午前中はほとんど仕事がありません。しかし…朝連絡がありまして…藤堂龍之介様が急遽お会いになりたい…そうです。どういたしましょうか…」


「え？藤堂様が？取引に問題があったのかもしれない！急いで返事を出して。」


「かしこまりました…しかしそのような理由ではないと思いますがね…」


「え？何か言った？」



「いえ、かしこまりました。」



「急いで車を表に回して。」


「はい。社長、今日も1日よろしくお願いします。」


「うん。よろしく。」


ほとんど廊下を走りながら表へと向かった。

またいつもと同じ忙しい朝が始まった。