貴公子VS御曹司✳︎彼女の心を掴むのは
初対面の人は私のスケジュールを

聞くとゾッとしているが、

私は何がしんどいのか分からない。

仕事は楽しい。やればやるほど、結果がついてくる。

やりがいがある。

そして、喜んでくれる人がいる。

もぅ、私はそれで十分だと思っている。

「そうですか…なにも変わりませんね。あなたも、代表取締役も。」

「え?何か言った?」

遠藤がボソッと何か言った気がした。



「いいえ。なんでもございません。

そろそろ朝礼の時間です。

忘れておりました。

社長、今日も一日、よろしくお願いします。」

「うん、よろしく。」

これを言わなくては始まらない。

これが私と遠藤の関係。

祖父の時から一緒に蓮城コーポレーションを引っ張ってくれた男。

すなわち、蓮城コーポレーションの右腕だ。

つまり、切っても切り離せない、男なのだ。

顔は整っていて会社でも人気が高いが無表情が多く、
周りに怖がられることもあるが、思いやりがあっていい奴だ。

たしか…1年前に結婚したんだっけな?

まぁ、いいか。

今日も一日頑張るぞ。

気合を入れて歩いていく2人だった。


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