好きだと気づく30センチ
雨上がりの帰り道は
今日は朝から雨で薄暗く、教室も廊下も湿っぽくて少しだけ不気味。
多分、校舎自体が古くてその雰囲気が相俟ってるのもあるだろう。
時折、風が吹いて窓を震わせ低く唸る。
「ヒヨコ、今日はバスか」
少し機嫌の悪そうな声に目を向けると、制服も髪も雨に濡れたいい男…じゃなくて、クワガタ。
「クワガタもバスにすれば良かったのに」
自分の席に座ったクワガタの頭に、鞄からタオルを出して乗せた。
多分、校舎自体が古くてその雰囲気が相俟ってるのもあるだろう。
時折、風が吹いて窓を震わせ低く唸る。
「ヒヨコ、今日はバスか」
少し機嫌の悪そうな声に目を向けると、制服も髪も雨に濡れたいい男…じゃなくて、クワガタ。
「クワガタもバスにすれば良かったのに」
自分の席に座ったクワガタの頭に、鞄からタオルを出して乗せた。