好きだと気づく30センチ
すると、廊下の方から聞き覚えのある声が聞こえた気がして、窓に目を向けた。
食堂からの帰りなのか、中身がいっぱい入った袋を持ったクワガタが友達と騒ぎながら前から歩いてきていた。
不思議とあいつの声だけがよく聞こえて、私は窓から目を背ける。
…これじゃ、私、クワガタのことを気にかけてるみたい。
クワガタとその友達の話し声が近づいてきて、教室の中に入ると私の隣の席まで近寄り、そのままそこに座るのかと思ってたのに…
「ヒヨコ、そんなちっこい弁当で腹一杯になんの?俺のパン一個やるよ」
「お前は食い過ぎなんだよ。てか、ひよこって名前なの?」
食堂からの帰りなのか、中身がいっぱい入った袋を持ったクワガタが友達と騒ぎながら前から歩いてきていた。
不思議とあいつの声だけがよく聞こえて、私は窓から目を背ける。
…これじゃ、私、クワガタのことを気にかけてるみたい。
クワガタとその友達の話し声が近づいてきて、教室の中に入ると私の隣の席まで近寄り、そのままそこに座るのかと思ってたのに…
「ヒヨコ、そんなちっこい弁当で腹一杯になんの?俺のパン一個やるよ」
「お前は食い過ぎなんだよ。てか、ひよこって名前なの?」