不器用少女の恋
どこにいるんだよ。

あいつが行きそうな場所…

あいつが行きそうな場所…

思いつかねぇ。

俺、あいつのことなんもわかってねぇじゃん。

なにやってんだよ。


「…ねぇ」

急に後ろから声をかけられてバッと振り向く。

勢いがよすぎたのか、声をかけた俺らのクラスの委員長もビックリしているようだった。


「どうした、委員長」


「愛由香ちゃん、探してるの?」


「え、ああ…」


「私見たよ」


「どこで⁉︎」

思わず肩を掴んで食い気味になった。


「えっと、屋上への階段上ってた」

屋上か…‼︎


「サンキュ‼︎」

俺はすぐに屋上に向かった。

昼休み終了まであと5分。

早く見つけねぇと…‼︎
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