不器用少女の恋
エピローグ
「愛由香ー帰ろーぜー」


「あ、修哉!」

私の教室のドアにもたれかかりながら言う修哉。

私たちはあれから、登下校は一緒にしたり、連絡を取ったり。

前みたいな関係に戻った。


「ったく、散々傷つけといてほんと調子いいわねあいつ」

でも、美咲はまだ少し許せないみたい。


「心配してくれてありがとう、美咲」


「…愛由香が幸せならいいんだけどね…よく頑張ったね、愛由香」

文句ばっかり言うけど、最後には困ったような複雑な笑顔でそう言ってくれる。


「うん」


「ほら!行っておいで。あいつが拗ねる前に」


「うん!」

私は美咲に手を振って修哉に駆け寄った。


「お待たせ」


「おせーよ、行くぞ」

そう言って私の手を取る修哉。

ほんと、変わったなぁ

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