出会い、別れ、再び
俺は頭が良い。自意識過剰だって思われるから、口にはしないけれど、本気でそう思っている。
事実、一流大学に浪人することなく合格できたし、それなりに資格だって持っている。
「ナーツ!」
悲しいかな。
成績優秀と言われる大学に通う奴は、どんな底辺でも、世間的には価値が高い。
プライドと意地と、見下す腹黒さ。
大抵のやつは持ってるんだ。
「なぁ、見ろよ。この前の合コンで一番美人だった女とLINEしてんだけどさ……」
大学の学食内で飯食ってた俺の隣に、高校からの友人が座り、自分のスマホを俺に差し出した。