出会い、別れ、再び
「めんどくさ。さっさと告って付き合えよ」
スマホを友人……ゆうに押しつけるように返却して、さっきまでたべていたカレーライスに再び手をつける。
ゆうは俺のその言葉を待ってました、と言わんばかりの勢いで話し始めた。
「やっぱナツもそう思うっ?これって脈アリだよな?」
「そうなんじゃね?」
知るか、あほ。
「明後日さー、映画行くんだけど、その時でいいよな」
「……あぁ」
「よかった。ナツに相談したらなんかふっきれたわ」
辛口なのか、甘口なのか……自分で選んだカレーのくせに、味覚がわかんなくなった。