出会い、別れ、再び
舌が麻痺したのかもしれない。
辛いもの食べてる時に恋愛の話なんて聞かせたこいつが悪い。
横目で冷ややかな視線を送ったが、ゆうは気付かずに口元を緩ませながら、返信していた。
恋愛に溺れるようなことだけはしない方が良い。
溺れるんじゃない、溺れさせろ。
何かの小説にそう書いてあったっけ。
こいつはまるでだめ。甘美で一時しかない蜜に溺れている。
その点、このエミって奴は賢いのかも、な。