追いかけっこが、終わるまで。
翌日土曜日の午後遅く、1週間お付き合いしたカナダ人ご夫妻を成田空港まで見送って、奥様と涙の別れをした帰り道。
木島さんが運転する車の助手席で不覚にも眠り込んでいた私は、携帯の着信音で目を覚ました。
美和から電話だ。
木島さんに断って、慌てて出る。
「リサ?お疲れさま!もう帰ってきた?」
「今ね、成田からの帰り。木島さんにオフィスまで乗せてってもらう途中なの」
「ねえ、じゃあ途中で降ろしてもらって前に合コンした居酒屋おいでよ。リサの慰労会するから」
「え、今日は帰って寝ようかと」
「7時くらいになる?速人と光輝くんと飲んでるから、急がなくていいから来てね!」
一方的に言いたいことだけ言って、通話が切れた。なるほど、断れないように、メールじゃなく電話できたわけね。美和は私が予想外の会話対応が苦手なことを、熟知している。
電話越しでもよく通る明るい声がまる聞こえだったらしい木島さんは、明日休みなんだし、行って来なさいよと言ってくれた。若いっていいよね、合コンか〜、なんてひとり頷いてる。
寝ちゃってすみません、と今更謝ると、今週よく頑張ったんだから当たり前よと笑ってくれた。
木島さんが運転する車の助手席で不覚にも眠り込んでいた私は、携帯の着信音で目を覚ました。
美和から電話だ。
木島さんに断って、慌てて出る。
「リサ?お疲れさま!もう帰ってきた?」
「今ね、成田からの帰り。木島さんにオフィスまで乗せてってもらう途中なの」
「ねえ、じゃあ途中で降ろしてもらって前に合コンした居酒屋おいでよ。リサの慰労会するから」
「え、今日は帰って寝ようかと」
「7時くらいになる?速人と光輝くんと飲んでるから、急がなくていいから来てね!」
一方的に言いたいことだけ言って、通話が切れた。なるほど、断れないように、メールじゃなく電話できたわけね。美和は私が予想外の会話対応が苦手なことを、熟知している。
電話越しでもよく通る明るい声がまる聞こえだったらしい木島さんは、明日休みなんだし、行って来なさいよと言ってくれた。若いっていいよね、合コンか〜、なんてひとり頷いてる。
寝ちゃってすみません、と今更謝ると、今週よく頑張ったんだから当たり前よと笑ってくれた。