nine hundred Lies【暗詩】

#022  すくむ足



ごめんよ


君の前じゃ

頭のイイ振りすら出来ないよ


『タカガシレテル』

それしかないんだ





長く助走をとったつもりでも


途中のちっぽけな石ころにでさえ

気付くことも出来ないで



いつも つまずく僕は





いつかは渇いて消える

水たまりだって

飛び越せないままでいるのさ







【#022  すくむ足】
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