nine hundred Lies【暗詩】

#088  安息安眠



しまいには

砕け散っていくそのものを

知らずに

抱き抱えながら

器もないのに

擦り減っていくだけだ



あの空は あの海は
あの月は あの風は
あの森は あの水は
あの夜は あの朝は
あの夢は あの虹は
あの匂いも あの木漏れ日も


僕だけに見えたんだと

信じたい

そうすれば きっと

ずっと

ぐっすりと

眠れると思うから





【#088  安息安眠】
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