nine hundred Lies【暗詩】
#043 テイクアウト
寂しくて 寂しくて
どうしようなく 寂しくて
寒気がするくらい
寂しくて
眠れない夜に
しがみつくように懸けた
君へのコールは
何度目かで ようやく
聞き慣れた声を放つ
『………………。』
単調で
いつも通りの台詞は
僕からの
伝言だけを促して
『ピィーーーッ』と云う
機械音へと変わる
そして
僕は……
ラザニアみたいに重なって
ラビオリみたいに閉じ込めた
寂しさだけを
持ち帰るんだ
【#043 テイクアウト】